第19回美人画研究会

【日時】2019414) 13 : 001700  

 

【場所】江東区森下文化センター 第2研修室

<アクセス> 都営新宿線、大江戸線 森下駅A6出口、半蔵門線 清澄白河駅A2出口より徒歩8

 

【スケジュール】

13001500

1部: 美人画に生かすメイクの効果を学ぼう!

 make-upは3D・・・骨格は変えられる??

          担当:高橋 光(メイクアップ講師、カウンセラー)

●実際に紙の土台に描きながら、教えてもらう前と後の違いを実感!

●最後にメイクの実演もあります!

※各自エボニーペンシル、色鉛筆をご持参ください

 

15001515 休憩

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2部:「歴史上の美人はどんな顔?―楊貴妃

A)楊貴妃を描いた絵をご持参ください。

    B)楊貴妃について書かれた文献などを、少しでも良いので調べてきてください。

    ※AとBを織り交ぜながら、楊貴妃についての意見交換と共同研究をします。


今回講師を務めてくださったのは、メイクアップアーティストのKouさん(高橋光先生)です。メイクアップの講師やカウンセラーとしてご活躍のKouさんから、メイクの変化でいかに顔のラインや表情が変わって見えるかを教えていただきました。
①眉…もっとも自由に描ける箇所であり、描き方で顔の表情を変えることができる。

参加者も実際に顔型の土台の用紙に2通りの眉を描き込みました。直線的な眉と曲線的な眉で顔の雰囲気の違いがよくわかります。

②メイクの形がいかに顔の表情を変えるかを、6枚の写真を掲示して説明され、色・形・質感のほかにグラデーションが陰影のポイントであることの説明がありました。

参加者は2枚目の顔土台の紙に、グラデーションで奥行きを出すことを意識して、色鉛筆でメイクアップした顔を描きました。グラデーションのポイントを移動する事によって顔の骨格が変化して見えることを実感しました。

③実演では、参加者の女性のメイクを微修正することで、顔の印象やフェイスラインがかなり変わって見えることを見せていただきました。今回は素肌を感じさせるナチュラルメイクの中のワントーンメイクでしたが、眉の長さや肌の質感、チークの位置や口紅の色・形・質感によって顔の印象や骨格が変化することを実感しました。

 



第2部 

 楊貴妃について調べ、それぞれのイメージする楊貴妃を描いてきました。

上段左より

・「現代のファムファタル」/城戸崎雅崇・・現代の傾国の美女はトランプ大統領の娘イヴァンカ?
・ 普段着の楊貴妃/河合直樹・・・ワントーンメイクで品よくソフトで優しい雰囲気に。

・ 現代の楊貴妃/東観崎繚・・・社交的で肉感的でセクシーな雰囲気に。
・ 長恨歌に描かれた楊貴妃/松永伸子・・色白、アーチ形の眉、花のような美しい顔をイメージ。

・ 三千人の中で選ばれし美しさ/井手晴海・・・花に止まる蝶を飛ばしてそのイメージを表現。
・ デブだった楊貴妃/成瀬康人・・・張競の文学論や白居易「新楽府五十種」に描かれたイメージ。
・ 松園の楊貴妃より/秋元霞翔・・・上村松園が描いた楊貴妃のイメージで

・ 玉三郎の楊貴妃/田中 晃・・・玉三郎演じる楊貴妃のイメージと井上靖「楊貴妃伝」より。

・ デブの楊貴妃/斎藤 忍・・・太っていた楊貴妃を豚女に変身させて。
・ 心苦しい楊貴妃/高橋 光・・・心の中はきっとこんな表情だったのでは?

●色々な楊貴妃が集まり、この企画により楊貴妃についても深く知ることができました!